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家庭菜園の水はけが悪いのはなぜ?土作り・畝作りの方法も紹介

家庭菜園 土作り

 

水はけの悪い場所で野菜を作ろうとしても、なかなかうまく育ちません。家庭菜園でおいしい野菜を育てるには、まず土作りが肝心です。今回は、畑の水はけを改善し、良い野菜が育つ土と畝(うね)を作る方法をご紹介します。

 

 

目次

     

     

     

    家庭菜園の水はけが悪い理由は2つある

    家庭菜園 土作り

     

    「雨が降ると、なかなか畑から水が引かない…」「畑に植えた野菜が根腐れしてしまう…」そのような家庭菜園の水はけの悪さの原因として、以下のような理由が考えられます。

     

     

    硬くて水を通しにくい「耕盤(こうばん)」ができている

    畑の下に耕盤があると、畑の水が抜けにくくなり、通気性が悪くなります。そのため、植えた作物の根が傷んだり、病気になったりする可能性があります。

     

     

    元々土質が水はけの悪い「粘土質」の土だった

    畑の下の土質が粘土質の場合には、水が通る隙間がないため、水が土の中に浸透していきません。表層の土の部分に水が溜まり、水が引かない水はけの悪い土地となってしまいます。

     

     

     

    家庭菜園の水はけを改善する方法

    家庭菜園 土作り

     

    そのような家庭菜園の水はけの悪さを改善する方法はあるのでしょうか。以下のような方法を試してみるといいでしょう。

     

     

    硬くなっている層まで耕す

    表面の土の層だけを耕しても、硬い土の層は残ってしまいます。80~120cmといったいつも耕しているよりも深い場所を目安として、大きめのスコップや鍬(くわ)を使って耕し、土の層を砕くことを意識してください。

     

     

    硬くなっている層が広範囲に渡る場合は深い縦穴を掘る

    水はけの悪い場所が広範囲すぎて全てを深く耕すことが難しい場合には、縦に深い穴を掘りましょう。特に水はけが悪くなっている場所に、硬い層を突き破る80~150cmを目安として縦穴を掘り、掘り起こした場所には石や砂利を敷き詰めます。すると、水は石や砂利の隙間を通って浸透していくため、表層の畑の水はけは改善されるでしょう。

     

    水はけの悪い粘土質の場合は資材をまいた後で耕す

    粘土質の土壌の場合は、パーク堆肥やパーライトなどの資材をまいた後、畑の下の層まで深く耕します。これらの資材を土と混ぜ合わせることで、粘土の粒と粒の間に隙間を作ります。隙間を作ることで、表層の畑の水が下の層まで浸透し、水はけが良くなるでしょう。

     

     

     

    野菜がよく育つ土作りと畝作り

    家庭菜園 土作り

     

    畑の水はけを改善した後、野菜がよく育つようにするには、「土作り」と「畝(うね)作り」が欠かせません。土作りと畝作りの方法をご紹介します。

     

     

    土作りと畝作りに適した時期

    畝(うね)とは、畑で作物を育てるために一段高くした土の層のこと。畝を作ることで畑の水はけや通気性が良くなるため、作物が根を張りやすくなりよく育つようになります。

     

    土作りや畝作りは、作物の種を撒いたり苗を植えたりする時期までに完了させておく必要があります。そのため、自分が種を撒いたり苗を植えたりする予定日の約4週間前を目安に、スタートするといいでしょう。

     

     

    土作りと畝作りにあると良い道具

    土作りや畝作りには、以下のような道具があると作業を進めやすいでしょう。下記でこれらの道具をつかった土や畝の作り方をご紹介します。

     

    ・スコップ(パイプショベル)

    ・アメリカンレーキ

    ・木柄スコップ

    ・鍬(くわ)

    ・園芸用支柱

    ・苦土石灰(くどせっかい)

    ・混合堆肥

    ・野菜用肥料

     

     

    家庭菜園の土や畝の作り方

    家庭菜園 土作り

     

    それでは、家庭菜園の土作り・畝作りの方法を具体的に見ていきましょう。

     

     

    1. 家庭菜園にする場所を決めたら、その場所の土を掘り起こす

    まずは、家庭菜園を作る場所を決めます。もし雑草などが生えていれば取り除き、スコップでその場所の土を20~30cm程度の深さを目安に掘り起こします。

     

     

    2.鍬を使って土を耕し、細かくしなやかな土にする

    スコップで土を掘り起こした後は、鍬(くわ)を使って、表土と深い場所にある土を反転させるように、さらに耕します。鍬の先端を使うようにして、土を細かく粉砕していきましょう。

     

     

    3.苦土石灰を畑にまいて、土壌の酸性度を中和させる

    雨で土の中のカルシウムやマグネシウムが流れ出てしまうため、日本の土壌は酸性の場合が多いのです。アルカリ性の石灰を撒くことで、酸性の土壌を中和させることができます。

    「苦土石灰(くどせっかい)」は粒状で撒きやすく土にも混ぜやすいため、便利に使えるでしょう。

     

    4.混合堆肥と肥料を撒いて、鍬で土と混ぜ合わせる

    野菜の栽培に適した混合堆肥を撒き、鍬で耕し土と混ぜ合わせます。その後、野菜の生育を助ける肥料も撒いたら、鍬を使って耕し、再度土と混ぜます。

     

     

    5.畝を作り、山の上を平らにする

    苦土石灰や混合堆肥、肥料を鍬を使って土壌によく混ぜ合わせたら、アメリカンレーキを使って全体の表面をならします。家庭菜園にする予定の場所の土を、鍬の先を使って掘り下げていきましょう。四辺全ての辺を同じ高さに掘り下げて、盛り上げた畝の高さが均一になるようにします。

     

    畝の表面をシャベルでならして平らにし、土の塊があれば砕いておきます。菜園用の支柱ポールを使って、菜園中の表土を平らにしたら完成です。表土が乾かないうちに作物を植えるようにしましょう。

     

     

     

    まとめ

    今回は家庭菜園の水はけの悪い理由や改善する方法、野菜がよく育つ土作り・畝作りの方法もご紹介しました。これから春に向けて、野菜の作付けシーズンが始まります。ぜひ今年こそ、家庭菜園の土壌を改善して、おいしい野菜を作ってみてはいかがでしょうか。