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ペットボトルの水の賞味期限は?より長期保存できる保存水も紹介
ペットボトルの水は、災害時にライフラインが止まった際の必需品です。飲料水と調理用水だけで1人当たり1日約3リットルが必要とされているため、最低3日分で1人約9リットル分の水を備蓄しておく必要があります。
今回は、災害時に常備しておきたいペットボトルの水の賞味期限や、長期保存が可能な「保存水」などをご紹介します。
目次
水に賞味期限はあるの?ペットボトルの水の賞味期限とは
水を詰めて販売されているペットボトルには、賞味期限が記載されています。では、開封していなくても、消費期限が過ぎると水は腐ってしまうのでしょうか。ペットボトルの水の賞味期限について、見ていきましょう。
賞味期限を過ぎたペットボトルの水は飲める?
ペットボトルの水は商品によって異なりますが、一般的に開封していなければ、賞味期限は製造後1~2年程度です。
食品に記載されている賞味期限とは「その食品をおいしく食べられる期限」という意味ですが、ペットボトルの水の場合は鮮度や品質ではなく、「表示されている内容量が維持できる期限」を表します。ペットボトルが作られている素材に通気性があるため、長期保存しているうちに中の水が少しずつ蒸発し容量が減ってしまい、表示されいている内容量と異なる可能性があるのです。
そのため、ペットボトルの水は賞味期限が過ぎていても品質や鮮度が変わるわけではないため、賞味期限を過ぎていても飲むことができます。
賞味期限を過ぎた水はどう活用する?
ペットボトルの水は賞味期限が過ぎていても飲めますが、飲むことに抵抗がある方もいるかもしれません。そのような場合には、手洗いや洗い物、植木の水やりなどに使用すると無駄なく利用できます。
開封したペットボトルの水の賞味期限は?
開封していなければ、ペットボトルの水は賞味期限後に飲んでも問題ありませんでした。しかし、ペットボトルを開封してしまうと、できるだけ早く飲んだほうがいいといえます。
ペットボトルの水は無菌状態で充填されていますが、開封してしまうとゴミや細菌、ウイルスなどがペットボトルの中に混入してしまう可能性があります。
開封したペットボトルの水は、冷蔵庫に保存し、1~2日中に飲むようにしましょう。
保存水とは?
防災用などペットボトルの水を長期保存したい方のために、5~10年保存が可能な「保存水」があります。この保存水とはどのような製品なのか、詳しく説明します。
保存水には体に悪い成分が入っている?
長期保存が可能なことから「保存水は体に悪いのでは」といわれることもありますが、事実ではありません。製品の種類によっては添加物が入っている場合もあるため、体に悪いと考える方もいるようですが、保存水に加えることが認められている添加物は、品質を安定させるためのカルシウムやマグネシウムといったミネラル成分や原水なので、体に悪影響が出るようなものではありません。
保存水に添加物が入っているかどうかは、商品名を見ればわかります。「ナチュラルウォーター」や「ナチュラルミネラルウォーター」と記載されているものは、原材料に特定の原水が使用されていて、ろ過・沈殿・加熱殺菌以外の加工は施されていません。一方、「ミネラルウォーター」と記載されているものは、原水をブレンドしたり、ミネラル成分などの添加物を加えたりしているもののことをいいます。
保存水はなぜ長期保存が可能?
通常のペットボトルの水の賞味期限が1~2年であるのに対し、保存水は5~10年と、5~10倍ほど長期での保存が可能です。厚みを持たせたペットボトル容器で中の水が蒸発しづらくなっていたり、梱包する段ボールに持ち手の穴を開けずにゴミや細菌が入りづらくしたりするといった工夫がされています。
中に入っている水自体の品質は通常のペットボトルのものと変わらないため、安心して飲むことができるでしょう。
災害に備えて保存可能な水を備蓄しておこう!
ペットボトルの水の賞味期限については、未開封であればそこまで気にしなくてよいことがわかりました。ただ、災害時のために備蓄する際には、長期保存が可能な保存水であれば、1度購入すれば5~10年持つので便利です。備蓄するための水を購入するためには、ぜひ参考にしてみてください。
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